準自治のフランス領ニューカレドニアでは、5月以来、激しい内乱状態が続いている。現在のところ、緊張は緩和されたと伝えられているが、今週、太平洋諸島フォーラム(PIF)のトロイカプラス訪問団が「厳格な監視」という「重要な任務」を遂行するためにヌメアに赴いた。ニューカレドニアのマプー大統領は、フランス領ニューカレドニアは「転換期」にあるとしたうえで、今回の訪問団が重要である理由を次のように語った。「彼らはこの地域における自らの経験を基に、政府メンバーと共通の認識を持っている。ニュージーランドと自由連合関係にあるクック諸島、植民地化されたことのない国であるトンガ、そして北部で民族間の紛争を経験し、若者が重要な役割を果たしたソロモン諸島、独立を果たし英連邦からの脱退を決定したフィジーなどの国々からなる訪問団だからだ。彼らは経験から、歴史において、最終的に自国の将来に関する選択を形作るのは、多くの場合、関係する人々の内部決定である。」と指摘した。今回の訪問団の一員であるトンガのフアカヴァメイリク首相は、「私は、自国の主権と統制を維持する方法はあると信じいる。太平洋にはニウエやクック諸島、米領サモアなど様々なモデルがある。私たちは、何がうまくいっていて、何がうまくいっていないかを(ニューカレドニアに)伝える立場にはなく、ニューカレドニアの主権を尊重する。」と述べている。今回の訪問の調査結果は来年の太平洋諸島フォーラム首脳会議で18人の太平洋諸島地域のリーダーたちに報告される予定である。(Radio New Zealand/OCT30, 2024)
ニューカレドニア
【経済・社会動向】
太平洋諸島首脳らがヌメアを訪問(ニューカレドニア)
2024.11.01