ニウエでは、サッカー界に明るい兆しが見えている。子供たちは公園やラグビー場など、スペースさえあればどこでもサッカーを楽しんでいる。サッカー関係者によると、このサッカー熱は、この小島国家におけるスポーツ復興の兆しであり、若い選手を対象とした新たな大会の開催にも反映されているという。「島を車で走っていると、子供たちがグラウンドでサッカーをしている姿を見かけるのは本当に嬉しいことだ」と、ニウエサッカー協会の事務総長 Talagi氏は言う。Talagi氏は、ニウエで再びサッカーへの関心が高まっている理由の背景には、子供たちにラグビーをさせたくない親たちが、子供たちにとってサッカーの方が安全だと考えていることがあると見ている。オンラインでのサッカーの配信により、ニウエの子供たちもプロの試合に夢中になっているという。Talagi氏とニウエサッカー協会は、より多くの大会を開催したいと考えており、ニュージーランドやオーストラリアのニウエ人コミュニティと協力して、島でのサッカーの発展を目指し、将来的にはチームをそれらの国に招待して試合やトレーニングを行いたいと考えているという。しかし、ニウエは人口わずか1600人の小国であり、サッカー協会のある国家としては、人口764人のバチカン市国がニウエよりも小さいただ一つの国である。また、ネット、ボール、ホイッスル、ユニフォームなどの用具は不足しており、プラスチック製のサッカー用ゴールフレームのいくつかは、ガムテープで補強されているほど傷んでいて、使い物にならない。1980年代から1990年代にかけて、ニウエのサッカーは比較的人気があったが、その後活動が停止状態となり、オセアニアサッカー連盟からの加盟国資格を取り消されていた。そして、現在、サッカーを復活させる取り組みの一環として、ニウエサッカー協会はオセアニアサッカー連盟への再加盟を希望しており、次回年次総会で承認されることを目指している。（Radio New Zealand/ OCT17, 2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/531048/the-tiny-south-pacific-nation-that-s-big-on-enthusiasm-for-football