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「私は一切の責任を負わない」:ワンガ氏、難民への劣悪な待遇に対する非難を一蹴(ナウル)

オーストラリアに亡命を求めたものの、ナウルにある国外収容センターに送られた元イラン難民のHamid氏は、元ナウル大統領で現太平洋諸島フォーラム事務局長のワンガ氏に対し、難民に対する「残酷かつ非人道的な」待遇について責任を認めるよう訴えている。現在ニュージーランドに定住しているHamid氏は、ナウルで約10年間を過ごし、島に暮らす難民として耐え難い状況を身をもって経験した。彼は、医療を必要とする子供たちを苦しませたナウルとオーストラリア政府は「人間性も、心も、感情もない」と述べ、ナウルとオーストラリアは責任のなすり合いをしていると非難した。収容所の運営は、ワンガ氏が大統領を務めていた期間の大半において、主にオーストラリア政府高官の責任の下で管理されていた。RNZパシフィックの最新月例記者会見で質問を受けたワンガ氏は、大統領在任中に起こったことではあるが、自身の責任ではないと述べた。ワンガ氏は、「私が大統領だった当時、島にいた難民申請者や難民には十分な物資が提供され、手厚くケアされていた」と反論している。一方、難民支援活動家のRintoul氏は、ワンガ氏の主張とは逆に、ナウルには「長い」そして「確立された」子供に対する虐待の記録があると述べた。2022年6月に発効したニュージーランド・オーストラリア難民定住取り決めにより、2024年7月までに172人の難民がニュージーランドに定住したと、ニュージーランドの難民・移民サービス全国マネージャーのAndrew Lockhart氏は述べた。冒頭の元イラン難民のHamid氏はこの合意に基づいて再定住した数少ない難民の一人だ。ナウル島の収容所でひどく苦しんだHamid氏の娘は、10代の頃、抗議の意思表示として唇を縫い合わた。現在、娘は米国に、妻はイランにおり、「オーストラリア政府は、私から子供たちを引き離し、家族を引き裂いた。」とHamid氏は語る。彼はニュージーランドの安全な地で、家族と再び一緒に暮らすために、小さな一歩を踏み出している。(Radio New Zealand/OCT03,2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/529784/i-don-t-take-any-responsibility-baron-waqa-refuses-to-accept-blame-for-poor-treatment-of-refugees-on-nauru