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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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国連総会が閉幕、太平洋諸島指導者らが気候変動対策の必要性を訴える(太平洋諸島)

太平洋諸島指導者らは、気候危機に対処するために世界が早急に行動する必要があるというメッセージを各国指導者らに訴え、第79回国連総会(UNGA)を締めくくった。トンガ:フアカヴァメイリク首相は、太平洋の海面は世界平均の2倍の速さで上昇しており、太平洋諸島とその住民は最も脆弱であると述べた。気候危機に対処するには、世界的な統一努力が必要だと同氏は述べ、さらに「気候変動は不平等を拡大し、多くの国々が持続可能な開発目標の達成に苦闘する状況を残している」と付け加えた。「私たちは、この一見乗り越えられないような課題に、革新性と決意をもって立ち向かわなければならない。もはや、これまで通りのやり方では済まされない。」と締めくくった。サモア:フィアメ首相は特に海洋環境におけるプラスチック汚染という世界的な問題への対応が優先事項であると述べた。また、非感染性疾患(NCD)が優先事項であり、サモアにおける疾病負担の多くを占めていると指摘し、解決の糸口として、食糧安全保障が優先事項であり、食糧システムの変革が必要でると訴えた。ソロモン諸島:外務・貿易大臣のPeter Shanel Agovaka氏は、軍事化と核による威嚇が世界を分断し、緊張と恐怖を生み出していると述べた。ミクロネシア連邦:シミナ大統領は、、海面上昇は小島嶼国、地域社会、生態系の生活、幸福、安全に重大な脅威をもたらすが、この気候危機は、我が国の国家としての地位や主権を脅かすものではなく、また国際法の下での我々の権利を損なうものでもないと述べた。バヌアツ:サルワイ首相は、今後10年間で「危険な気温の限界値」を超えるリスクがあると述べ、バヌアツやその他の小島経済国は、気候変動による災害の猛攻撃に苦しんでいると訴えた。バヌアツは太平洋諸国の多くと同様に、非感染性疾患の負担や栄養不良、さらには将来のパンデミックの脅威など、深刻な健康と開発上の脅威に直面し続けていると述べた。ツバル:テオ首相は予測によると、26年後の2050年までに、ツバルの陸地の50パーセント以上が 2100年にはツバルの陸地の90パーセント以上が定期的に潮汐による高潮に襲われることになると述べた。同氏は、ツバル人は太平洋と非常に密接な関係にあると指摘し「太平洋は私たちの日常生活と経済的繁栄を支えている。気候変動が魚類資源、回遊、海洋資源の減少に与える影響は、違法・無報告・無規制漁業や海洋汚染と相まって、ツバルの持続可能な経済発展に向けた進歩に大きな課題を突きつけいる。」と訴えた。パプアニューギニア:マラぺ首相は、PNGには世界で3番目に大きな熱帯雨林と広大な海洋生態系があり、世界の生物多様性の宝庫であると述べた。各国や企業が資源を獲得するために互いに競い合い、環境悪化、森林伐採、安価な化石燃料の燃焼、汚染を引き起こし、地球温暖化による大惨事へと広がり、さらなる貧困を生み出していると訴え、PNGは気候変動による海面上昇や気象パターンの変化に直面し、今やそれは現実的な脅威となっていると述べた。(Radio Newzealand/OCT01, 2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/529545/unga-wraps-up-with-pacific-islands-leaders-reinforcing-message-on-climate-action