ローマ教皇フランシスコは、パプアニューギニア部族間の平和と団結、そして膨大な天然資源が人々の利益のために賢く管理されるよう、重要なメッセージを残してパプアニューギニアを後にした。教皇はPNGが政治的にも経済的にも激動の時期に訪問した。87歳の教皇は、初めての公式演説で、パプアニューギニアの文化と環境の多様性に魅了されていることを表明しながらも、これらの 「文化と環境の宝物 」は、神が共同体全体のために運命づけられた財であり、人々の生活条件を改善するために、収益を分配したり労働者を雇用したりする際には、地元の人々のニーズが十分に考慮されなければならないと訴えた。また、教皇は、部族間の暴力を終わらせるための希望のメッセージを人々に贈った。彼はすべての当事者に対し、見解の相違を認めつつ、「協力の風土」を育むよう呼びかけた。PNGのカトリック信者は2000万人。そのうちの少なくとも5万人がSir John Guiseスタジアムに集まり、教皇ミサが執り行われた。最前列には、マラペ首相とロッソ副首相が、外国の要人やその他の関係者とともに座った。聖歌隊グループのコーディネーターであるKapapal氏は、教皇の平和と希望のメッセージは、この時期のパプアニューギニアにとって重要であると語った。パプアニューギニアは政治的にも経済的にも混乱の中にある。出発の数時間前、フランシスコ教皇は青少年フェスティバルで2万人以上のパプアニューギニアの若者たちに助言した。年長者に敬意を払い、困難に直面しても勇気を持ち、友情を築くようにと励ました。「私たちは間違いを犯すかもしれない。しかし、それは自分自身を修正しなければならない確かなことでもある。転んでも倒れたままではいけない。大事なのは立ち上がることだ。」と伝え、次の訪問地である東ティモールへと向かった。(Radio New Zealand/SEP9、2024)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
ローマ教皇、平和のメッセージと部族間の暴力根絶の励ましをもって去る(パプアニューギニア)
2024.09.17