エコサイド （英語: ecocide）：深刻で広範囲な、または長期間の環境被害がかなりの可能性で発生すると知っていながら行われた違法または不法行為を意味する。バヌアツ、フィジー、サモアは今週、世界における最高裁判所に正式に提案書を提出し、原則条約にエコサイドの犯罪を含めるよう修正を求めた。バヌアツの気候変動担当特使Regenvanu氏は、2019年の国際刑事裁判所（ICC）において、エコサイドを犯罪に含めることを求めた最初の国がバヌアツであると述べ、「深刻かつ広範な環境破壊を法的に認定することは、正義を確保し、さらに破壊を抑止する重要な可能性を秘めている。」と語った。提出された提案では、「エコサイド」は「不法または無謀な行為であり、その行為によって環境に深刻かつ広範囲または長期的な損害がもたらされる可能性がかなり高いことを知りながら行われるもの」と定義されている。この定義は、以前からエコサイドをICCの犯罪リストに含めるよう働きかけてきたストップ・エコサイド財団が2021年に招集した独立専門家パネルによるものである。英国大学ロンドン校の法学教授であり、2021年パネルの共同議長を務めるPhilippe Sands KC教授は、ICCの規約には明らかな不備があり、エコサイドは現在しっかりと検討課題となっていると述べ、「効果的な国際法にとって極めて重要かつ必要な局面である」と述べた。ガーディアン紙は、この提案が採択されれば、環境破壊をもたらした大企業のトップや国家元首などの個人を訴追できるようになると報じている。ICCはジェノサイドを含む他の4つの国際犯罪を訴追する管轄権を持っているが、温室効果ガスを大量に排出するアメリカ、ロシア、中国はICCに加盟していない。（Radio New Zealand/SEP10、2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/527573/vanuatu-fiji-and-samoa-say-ecocide-should-be-an-international-crime