トンガの首都Nuku'alofaでは、土砂降りの雨と地震の後、第53回太平洋諸島フォーラム首脳会議(PIFLM53)が正式に開幕した。トンガ王国は大雨に見舞われたが、トンガ高校の校内では、トンガの有名なブラスバンドの温かく心地よい音色が、8月26日朝の開会式で、トンガ人の誇りを示すとともに、ゲストの涙を誘った。トンガの首相で次期フォーラム議長のHu'akavameiliku氏は、この地域に対するビジョンを問われ、「言葉だけでなく、もっと多くの行動が必要です」と答えた。また、ニューカレドニアの政治的危機は、すでに主要な議題となっているとしたうえで、Hu'akavameiliku氏は、PIFはニューカレドニアで起こっていることを沈静化させる方法を見出すことに真剣に取り組んでいると語った。サモアのFiame Naomi Mata'afa首相もまた、ニューカレドニアの問題に解決策が必要だとメディアに語った。ニューカレドニアの危機は、5月に暴力が勃発して以来、3ヶ月以上続いている。フランス政府とニューカレドニア政府は、ニューカレドニアにとって何が正しい道なのかをめぐって対立している。フランスの選挙が長引き、指導者たちがいがみ合う一方で、カナックの若者はRNZ Pacificに、現地の人々は苦しんでいると語った。クック諸島首相は、ニューカレドニアへの太平洋諸島フォーラム閣僚ミッションの立ち上げに尽力してきた。ニューカレドニア政府のLouis Mapou大統領は、本日26日にトンガに到着する予定である。同フォーラム首脳会議に出席している国連のAntonio Guterres事務総長は、「世界は太平洋から学ぶべきことが多い。世界もまた、あなた方のイニシアチブを支援するために立ち上がる必要がある」と述べた。また、「化石燃料のない太平洋を目指す太平洋島嶼国の目標は、世界最大の経済圏であるG20と世界の青写真であるとし、太平洋島嶼国には、世界の舞台でリーダーシップを発揮し、声を上げるという道義的かつ実際的な要請がある」と述べた。 (Radio New Zealand/AUG26, 2024)
太平洋地域
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太平洋首脳会議開幕にあたり「さらなる行動」を望む(トンガ首相)
2024.08.30