パプアニューギニアで、呪術の疑いで告発された人々が殴打され、拷問され、殺害される事案が後を絶たない。「PNGでは罪のない人々を保護し、呪術に関連した暴力の被害者に正当な判決を下すための、より強力な法律を切実に必要としている。」と活動家 Evelyn Kunda氏は言う。また、そうした暴力の被害者の子供にまで影響が及んでいることに胸が痛むとkunda氏は訴える。彼女は現在、自国における呪術関連の暴力の恐怖に警告を発するため、ニュージーランドを訪れている。妖術で誰かを訴えることは、土地や事業、家を盗む口実として使われることが多く、ターゲットにされるのはほとんどが女性だという。2023年10月、パプアニューギニアの国会議員たちは、ジェンダーに基づく暴力と呪術的暴力が蔓延し、報告されているよりもはるかに多いことを知らされた。呪術告発に関連した暴力 sorcery accusation related violenceという事で” SARV”という略語まで存在する。オーストラリアのシンクタンクの報告書によれば、PNGでSARVが年間何件発生しているかを推定するのは難しいとされており、98%以上は裁判にならないとされている。Kunda氏は、自国の罪のない人々が受けた惨状を世界に知らしめる必要があるとしてこの現状をドキュメンタリー映画にしてニュージーランド国際映画祭で上映する。また、ウェリントンのポリルアで開催される展覧会では、PNGにおける呪術に関連した暴力のシーンを捉えた画像集を展示する予定だ。(Radio New Zealand/AUG16, 2024)
パプアニューギニア
【芸術・文化・スポーツ】
【経済・社会動向】
呪術に関連した暴力を防止するための法律の強化を求める人々(パプアニューギニア)
2024.08.26