Tuurangawaewae Maraeで開催されたKoroneihana(coronation anniversary celebration)祝賀会において、太平洋諸国を代表する300人以上の指導者がKiingi Tuuheitia王に敬意を表した。ニュージーランドにある太平洋の政府組織とリーダーたちの連合体であるパシフィック・リーダーシップ・フォーラム(PLF)は、太平洋諸国とテ・アオ・マオリを結ぶ文化的な深い絆を象徴する、様々な伝統的な品々とパフォーマンスで参加者を先導した。PLFのTeleiai Edwin Puni会長は、この歴史的な機会を認め、今年初めにKiingi Tuuheitia-マオリの王ーが立ち上げたKotahitanga運動‐マオリを部族に関係なく団結させるための運動ーへの支援を約束した。Tupou6世は、Kiingi Tuuheitiaと並んで座り、Kotahitanga運動18周年へのお祝いの言葉を分かち合った。また、この運動を記念し、Te Moana Nui a Kiwaの人々が勢揃いし、色とりどりの花、よく織られたマット、古い時代のタパ布、Dawson Roadの「Rimu(リムの木)」などが鮮やかに飾られた。ソウルフルなトンガの合唱やクック諸島のダイナミックなダンスなど、太平洋の様々な文化が披露された。Lisa Murgatroyd氏とRosina Lava Nawau氏はともにRotuman(ロトゥマン族)で、Rotumaの様々な島々から贈り物を贈った。特に贈られたTumtumはリーダーシップの象徴である。「リーダーになると、酋長はTumtumを使う。今日、私たちがTumtumを贈ったのは、国王が私たちの民の代弁者であることを象徴しているのである」と語った。その他にも多くの若者がこの祝賀会に参加し、将来を担う若者にとって大切な機会となった。注:キンギタンガ運動:1850年代、イギリスの植民者の手によってマオリの土地は急速に奪われ、狭まった土地をめぐるイウィ(部族)間の抗争も激化した。こうした中で、イギリスの王に倣ってマオリにも王を戴き、歴史的に部族ごとの結束・アイデンティティが強固であったマオリを統合しようとする運動が起こる。これを王擁立運動(英: Māori King Movement, マオリ語: Kīngitanga キンギタンガ)という。(Radio New Zealand/AUG20, 2024)
太平洋地域
【芸術・文化・スポーツ】
指導者たち、キンギタンガ運動に歴史的な賛辞を捧げる(太平洋諸島)
2024.08.26