クック諸島のマーク・ブラウン首相は、7月29日に開催された第26回オセアニア税関機構(OCO)年次会議において、オセアニア地域全体の革新と協力を地域の税関機関に強く要請した。国境警備、貿易の円滑化、国際犯罪との闘いといった重要な問題について話し合うため、太平洋地域全体から指導者や当局者が3日間の会議のためにThe Edgewater Resortに集まった。ブラウン氏は、地域の未来を守るために地域協力が喫緊の課題であることを強調する中で、この地域の税関当局が直面するいくつかの重要な課題について言及し、特に、太平洋を媒介としてニュージーランドやオーストラリアの市場へハードドラッグが流入する犯罪ネットワークに対する国境警備を強化する必要性が高まっていることについて言及した。ブラウン氏は、「我々は、麻薬密売ルートを破壊し、犯罪ネットワークを解体し、地域社会を守るために、情報、専門知識、資源を共有し、手を携えて協力しなければならない。私は、この会議が有意義な協力と変革のための行動のきっかけになると確信している。」と語った。同会議は、「ダイナミックな解決策と未来に向けたブルー・パシフィックのためのパートナーシップの強化」をテーマに、国境警備、貿易円滑化、男女平等、気候変動及び国際犯罪等幅広いトピックに関する議論をする予定である。オセアニア税関機構のRachael Goodwin議長は、国境警備、犯罪ネットワークの排除、男女平等の推進における同機構の重要な功績を評価しつつ、進化する脅威に直面する中で、継続的な警戒と柔軟性の必要性を強調した。オセアニア税関機構のNancy T Oraka事務局長は、さまざまな取組みを通じて太平洋地域の税関行政を強化する同機構の取組みについて概説した。それには以下が含まれる:●女性の地位向上に焦点を当てた新世代の専門家の育成、●情報共有ワーキンググループを通じた協力と情報交換の強化●貿易円滑化のための統一基準とAsycuda Worldの導入、●歳入徴収を強化するための通関士オンライントレーニングプログラムの開始●世界貿易機関(WTO)協定とリスク管理の枠組みに関する詳細なレビューの実施●Oraka事務局長は、太平洋全域における国境警備の強化、貿易の円滑化、強靭な税関当局の構築に対する組織の献身を再確認した。(Radio New Zealand/JUL31, 2024)
クック諸島
【経済・社会動向】
ブラウン・クック諸島首相、太平洋の国境強化を要請(クック諸島)
2024.08.02