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国際海底機構(ISA)総会で深海採掘の予防的一時停止を要請(ツバル)

ジャマイカのキングストンで開催された第29回国際海底機構(ISA)総会で、ツバルとその他の国々が深海採掘の予防的一時停止を求める呼びかけに加わった。グアテマラとホンジュラスも7月31日にに予防的一時停止を支持し、一時停止を支持する国の数は31カ国となった。ツバル代表は、ツバル政府は依然として海底採掘開発に慎重であり、深海の「生命の複雑なつながり」を理解するのに十分な科学的情報がないと述べた。2022年、ツバル政府はサーキュラー・メタルズ社による同国海域での海底採掘調査への協力を取り消した。そして今週のISA総会での演説では、バヌアツの気候変動担当大臣Ralph Regenvanu氏が小島嶼開発途上国に対し、利益よりも海を大切にするよう特に呼びかけた。ネイチャー・ジオサイエンス』誌に掲載された最近の研究では、太平洋のクラリオン・クリッパートン地帯の海底にある多金属団塊から酸素が放出されていることが明らかになった。Regenvanu氏は、この科学的発見は、深海での採掘を予防的に一時停止する必要性を強調する根拠となると訴えた。パラオも同様に一時停止を求めている。Whipps Jr.パラオ大統領は、世界的に共有されている海底が破壊され、一部の人間だけが利益を得るために売却される危険性があると述べた。「これは植民地主義、経済帝国主義であり、多国籍採掘企業が私たちの人々や生態系の幸福よりも利益を優先するものだ」とWhipps Jr.大統領は訴えた。一方、鉱業界は、海底に眠っている金属が、化石燃料から脱却する世界の電化に必要である考えている。(Radio New Zealand/JUL31, 2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/523730/tuvalu-calls-for-deep-sea-mining-precautionary-pause-at-isa-conference-in-jamaica