オーストラリアの労働力拡大計画の人数は、過去5年間で450%増加した。2019年6月、オーストラリアには6000人弱の太平洋オーストラリア労働移動(PALM)スキームビザ保持者がいたが、今年5月の時点で32,000人を超えている。オーストラリア国立大学の開発政策センターは、この制度の「急成長」が「新たな再編成」をもたらしたと述べている。過去に多くの労働者を送っていた国から新たな国へと労働者数の変化が起きている。同センターは、コロナ感染拡大時にPALMの労働者が優先的に採用されたこと、季節労働のみから複数年労働へと計画が拡大したことなど、いくつかの要因があるとしている。オーストラリア内務省のデータによると、フィジーは最大の労働者供給国となっており、2019年にはわずか266人だったが、現在は6,379人にまで増えている。バヌアツは2019年には2,215人だったが、現在は6,217人とフィジーと僅差である。また、ソロモン諸島、トンガ及び東ティモールからもかなりの労働者がオーストラリアで働いている。「過去5年間のPALM計画の大規模な成長は、先行者であることから得られる利益を軽減して、他の国々にセカンドチャンスを与えている。特にサモアとバヌアツなど、初期に労働者を多数供給していた国におけるPALMのネガティブな評判は、オーストラリアの雇用者に他を探すよう促した」と開発政策センターの Richard Cain氏 と Stephen Howes氏は書いている。(Raeio New Zealand/JUL24, 2024)
オーストラリア
【経済・社会動向】
季節労働者数、5年間で450%増加(オーストラリア)
2024.07.29