第53回太平洋諸島フォーラム首脳会議(PIFLM53)の開催を6週間後に控えたトンガでは、約1000人のゲストを迎え入れるのに負担を強いられているのではないかと懸念されている。中国の建設会社は、会議場となるトンガ高校の講堂は完成させつつあるが、ヌクアロファ周辺に点在するプレハブ宿泊施設の多くについては未だ完成への道のりが遠い。RNZ特派員によれば、政府は様々な場所にプレハブ宿泊施設の建設を予定していたが、現地に赴いてもまだ何も建設されていないという。これらのコンテナハウスが完成し、フォーラムに間に合えば、政府の計画ではそれらを売りに出すことになっている。7月15日にマタンギ・トンガ紙が 報じたところによると、フアカバメリク首相は報道陣に対し、8月の第1週までに建設を完了させようとしていると語ったという。しかし、RNZ特派員によれば、国民は建設完了することについて懐疑的であるという。そしてついに政府も建設が間に合わないことを悟ったようでもあると述べている。早晩、住民の家に部屋がある場合、その部屋を使えるようにしてほしいと政府が嘆願してくるのではないかとみている。首脳会議にはフォーラム参加国の首相や大統領が随行団を引き連れて来るが、1人のリーダーが30〜40人ほど連れてくるとすると、8月の最終週にはトンガで宿泊を必要とする人が1000人以上となる。PIFLM53は8月26日から30日まで開催される。(Radio New Zealand/JUL17,2024)
トンガ
【経済・社会動向】
PIFLM53のための宿泊施設の建設工事を急ぐ(トンガ)
2024.07.22