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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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ソロモン諸島とバヌアツ、国境を越え関係を強化するTirvau協定に調印(ソロモン諸島・バヌアツ)

6月21日、ソロモン諸島とバヌアツの両首相は、メラネシアの2国間の「文化的・歴史的な絆」をさらに深めるためのTirvau協定に調印した。この協定は、ソロモン諸島のTemotu州とバヌアツのTorba州の国境を越えた関係を促進することが期待されている。Temotu 州はソロモン諸島の最東端に位置し、ホニアラよりもバヌアツに近い。一方、Torba 州はTorres島とBanks島で構成され、バヌアツの最北端で最も人口の少ない州である。Tirvau協定は、ソロモン諸島とバヌアツの海上国境間の共同国境取り決めと移動を管理・規制する包括的な枠組みである。この協定は、2016年10月に調印された両国間のMotalava条約の延長であるとソロモン諸島外務貿易省は発表している。バヌアツのサルワイ首相は、調印にあたり、「ソロモン諸島のTemotu州の人々とバヌアツのTorba州の人々の間における交易は、何千年もの間、私たちの祖先にとって重要な役割を果たしてきた。本日署名した協定が、私たち両民族の絆をより強固なものにし、平和と調和をもたらし続けることを希望し、信じている。」と語った。一方、ソロモン諸島のマネレ首相は、この協定は平和的関係と経済活動を促進し、国境の効果的な統治と相互の関心事である人道的問題についての協力を確保するものであると述べた。両政府は、この協定がいつ発効するかについては明らかにしていないが、サルワイ首相は「Tirvau協定にはメラネシア流の精神が盛り込まれている。バヌアツは、ニューカレドニア政府、フィジー政府とも同様の国境取り決めの確立を目指す。「我々メラネシア人は、メラネシアのやり方で関係を維持しなければならない。」と述べ、この協定が他のメラネシア諸国との将来の国境取り決め枠組みの基盤を作る可能性がある事を示唆した。(Radio New Zealand/JUN25, 2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/520488/solomon-islands-and-vanuatu-sign-tirvau-agreement-to-boost-cross-border-relations