ニュージーランドでは160以上の言語が話されている。1週間にわたるイベントでは、ニュージーランド全土で話されているユニークな言語が紹介され、今週はロトゥマン語に焦点が当てられた。ユネスコによると、ロトゥマン語は他の4つの太平洋言語(トケラウ語、ニウエ語、クック諸島マオリ語、ツバル語)とともに絶滅危機にあるとされている。RNZのニュースキャスター、T-Poleは、ツバル人のルーツとのつながりを維持する努力の一環として、ツバル語をマスターしようとしている。Dunedinで育った彼女は、自分の文化的アイデンティティを探求することに憧れがあったという。ツバル語を話すようになったきっかけは、ツバル長老教会の日曜学校の先生を引き受けたことで、ツバル語を流暢に話すにはまだ長い道のりがあると認めながらも、亡くなる前に父親とツバル語で会話をしたことは、彼女にとって最も大切な思い出だと言う。2022年、ニュージーランド政府は太平洋言語戦略を打ち出した。ユネスコの絶滅危惧言語リストを踏まえ、同戦略は、言語の喪失は太平洋の知識、歴史、つながりの喪失に等しいと指摘している。一方、オークランド大学の言語学講師であるMiddleton博士は、ユネスコの絶滅危惧言語リストにある言語が完全に無くなるというわけではないと主張する。言語を保存し、広めるためのデジタルツールは今や容易に利用できるようになったが、Middleton博士はそれだけでは不十分だと言う。言語を保存するためには、実際に話され、書かれ、使われるという事が大切だからだ。(Radio New Zealand/MAY14, 2024)
https://www.rnz.co.nz/programmes/the-detail/story/2018938156/fanning-the-sparks-of-dying-languages