ネズミ駆除はチーム戦である。競技ではないが、もし競技なら、ニュージーランドはきっと上位に入るだろう。それ故に、世界中のほとんどの害虫駆除チームには、1人か2人のニュージーランド人がいるのだ。 トンガ王国Late島のネズミ駆除プロジェクトに参加するチームも同様だ。ニュージーランド自然保護局はこの活動を支援し、熟練したスタッフを提供している。ヘリコプターチーム（パイロット、エンジニア、地上クルー）も全員ニュージーランド人だ。 これにNGOアイランド・コンサベーションのプロジェクト・マネージャーと、国立環境局のトンガ人自然保護論者が加わる。 何年にもわたる実行可能性調査、資金調達、計画を経て、島全体に毒餌を空中散布する2回目の、そして最終的なこの作戦に行き着いた。 熱帯の島というとイメージしにくいかもしれないが、ギザギザの玄武岩の崖と人里離れていることから、火山性のLate島は野生動物の楽園となる可能性を秘めている。 ここでは、国際自然保護連合（IUCN）のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている希少な鳥、トンガホイッスラーと地バトを見ることができる。また、トンガの大型鳥類であるマラウの繁殖に必要な生息地でもある。マラウは卵の上に座って抱卵するのではなく、暖かい火山性の土壌や砂の中に卵を埋める。 ネズミ駆除は、間接的に森林を再生し、陸鳥を回復させ、海鳥が戻ってきた。鳥のグアノはサンゴ礁に栄養を与え、近隣の海洋生態系を繁栄させる事につながるという。（Radio New Zealand/APR25, 2024)

https://www.rnz.co.nz/programmes/voice-of-tangaroa/story/2018926676/turning-the-tide-what-it-takes-to-take-out-rats