ニュージーランドの太平洋諸島出身者が、高利貸しや悪徳質屋の被害に遭うケースが増えており、タパ・マットのような貴重な伝統品の流出につながっていると地域社会で働く人々が指摘している。タパ・マットはポリネシアでは高額商品で、数千ドルの値がつくものもある。しかし、その多くは非売品で、葬式や結婚式、誕生日などに捧げ物としてのみ取引される。それは、世代から世代へと受け継がれる一種の文化的な秘跡と見なされている。しかし、家計を支えるためにこれらを質屋に預け、品物を失ってしまった太平洋諸島出身者家族について多数報告されている。経済的案不安定さで質入れしたが、その際に非現実的な返済計画に応じ、こうしたタパマットのような文化的な品物が失われるのが一般的だとオークランド在住の治安判事であり、トンガ人コミュニティのリーダーであるSalaote Liloは言う。これは明らかに、弱い立場の人々が利用されているケースだと彼女は訴える。例えば、太平洋諸島出身者の人々がお金が必要な絶望的な状況に陥ると質屋を頼るが、6週間の返済猶予を与えられるものの、金利は20%と高利な場合が散見されるという。2024年1月現在、ニュージーランドには45の質屋が登録されている。全世界的に、質屋は怪しげな取引や盗品という汚名を着せられている。そのような状況下で、キャッシュ・コンバーターは、クリーンなビジネスであることをアピールしている質屋である。「キャッシュ・コンバーターは25年以上にわたり、短期金融支援を必要とするニュージーランドの消費者に倫理的で責任ある解決策を提供し続けてきました。キャッシュ・コンバーターは、太平洋諸島のポウナム、タパ、および類似の布、グリーンストーン、骨、パウア貝、カウリ材で作られた彫刻など、文化的に重要な品目の買取、質入れ、販売を意図的に行っておりません。」とキャッシュ・コンバーターは声明で述べている。(Radio New Zealand/APR16, 2024)
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困窮した太平洋諸島出身者を支援する質屋(ニュージーランド)
2024.04.22