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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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クジラの法的権利を求める先住民の指導者たちが「重大な声明」を発表(太平洋諸島)

4月の初め、ニュージーランドのKiingi Tuheitiaとクック諸島のKaumaiti Nui Tou Arikiは、ラロトンガ島で、国際的に認知された鯨の保護を目的とする「He Whakaputanga Moana」宣言に署名した。この宣言は、クジラの文化的価値と海洋生態系における役割を認め、伝統的なAriki家(クック諸島の伝統的首長組織)全体が支持したものである。また、クジラが自由に回遊する権利の保護、減少しつつある個体数の救済、海洋保護区の設置、クジラ保護のための専用基金の設立も求めている。過去30年にわたりクック諸島のクジラを研究してきたハウザー氏は、23年にわたり法整備を訴えてきたが、これは正しい方向への一歩だと語った。ハウザー氏は、一例として多くの若者が自撮り写真を撮るためにクジラのすぐ近くを泳ぎたがるが、これはクジラのパーソナルスペースを侵害することになるという事をあげ、ハウザー氏は我々はクジラを尊重する必要があると訴える。アース・カウンシル・アライアンスのLelei LeLaulu議長は、クジラは多くのポリネシア文化の神話や伝説の中で文化的に重要な存在であると語った。クジラに人格権を与えるということは、クジラに権利があるということであり、クジラに代わって人々が裁判所に訴えることができるようになり、クジラをより厳重に保護することができるようになるということだ。He Whakaputanga Moana宣言は、世界規模でクジラの保護を支援することに関心を持つ他の国々からも大きな関心を集めている。今年6月にハワイで開催される伝統的指導者たちの第1回会合で、この宣言の大規模な署名イベントが行われる予定だ。(Radio New Zealand/APR11, 2024)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/514010/indigenous-leaders-seeking-legal-personhood-for-whales-make-a-really-big-statement