SMART と呼ばれる新しいタイプの多目的海底ケーブルが、2026年までにニューカレドニア(Loyalty諸島群Lifou島)とバヌアツ(ポートビラ)を結ぶ予定であると、通信ジョイントベンチャーが発表した。このプロジェクトは、バヌアツに拠点を置く通信・インフラ企業Prima社と、ケーブル敷設のスペシャリストであるAlcatel Submarine Networks社との共同事業として実施される。世界初とされるこのケーブルは、電気通信を提供するだけでなく、津波や地震の監視のためにリアルタイムでデータをフィードバックするよう設計されたセンサー「気候変動ノード」を内蔵している。SMARTケーブル(Science Monitoring And Reliable Telecommunicationsの略)は、「地球規模の課題に取り組む国際協力の象徴であり電気通信と環境モニタリング技術を融合させ太平洋地域の安全性、接続性、科学的視点を大幅に強化する」と言われている。「この革新的な技術は、太平洋全域の警報システムに革命をもたらし、自然災害に対する安全保障と備えを強化することを約束する」と、ジョイントベンチャーは述べた。このプロジェクトを支援しているのは、バヌアツ政府、ニューカレドニアの通信会社OPT(Office des Postes et Télécommunications)、フランス政府である。(Radio New Zealand/FEB19, 2024)
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【経済・社会動向】
SMART 多目的海底ケーブルー世界初(ニューカレドニア、バヌアツ)
2024.02.26