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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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スタートアップ企業が太平洋のカカオ農家を支援(ニュージーランド)

Mackwell & Coは、世界を化石燃料から脱却させるために、蒸気発電の役割があると考えている。そこで、「ローテクの最先端」を太平洋に持ち込み、カカオ農家が豆を乾燥させるのを助けたいと考えているという。汚いと評判の蒸気発電だが、Mackwell & Coが開発したのは、煙を出さない燃焼システムだ。煙がなくなれば、蒸気機関車庫の周辺を覆い尽くすような汚れもなくなるという。このエンジンは、木材チップなどの有機バイオマスを燃料として使用するため、農場はエネルギー面で自立できる。この技術は、化石燃料から脱却するための最速かつ低コストな手段のひとつだという。Mackwell & Coは、太平洋地域のカカオ豆生産者の乾燥支援に目を向けている。生産者は晴天に恵まれない場合、焚き火でカカオを乾燥させるが、煙はカカオの価格を下げる。また、今年サモアのカカオ農家は乾燥工程で生産物の約30%を失ったという。雨が降ることもあり、それが何日も続けば、豆は腐ってしまい、もちろん、農家にとっては生産量と収入の損失となる。Mackwell&Coの事業開発責任者である事業開発責任者のBowden氏によると、農家が生産物を乾燥させるのに、火を使う以外に実行可能な唯一の解決策はLPGガスを使うことだが、それは高価で、遠隔地では入手が難しく、気候変動の一因になるという。しかし、すでに廃棄されている資源、つまりココナッツの殻やカカオ豆の副産物こそ、Mackwell&Coが燃料として使うものだとBowden氏は語る。「この技術は、ニュージーランドや太平洋地域の小さな町でも、修理が可能です」。同社は、このエンジンを来年末までに太平洋地域に導入したいと考えている。(Radio New Zealand/DEC18, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/504991/christchurch-startup-wants-to-help-pacific-cacao-farmers