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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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読み書きと算数の「真剣な取り組み」が必要 – 研究者(クック諸島・ニウエ)

ある教育研究者は、2026年に読み書きと算数のテストが義務化された場合、クック諸島とニウエのNCEA(National Certificate of Educational Achievement)合格率は「最低水準になるだろう」と述べている。クック諸島とニウエの生徒242人が6月に新テストを受けたところ、読解に合格したのは18%、記述に合格したのは45%、算数に合格したのは23%だった。ニュージーランドの学生もテストに苦戦しており、6月のテストでは記述と算数の不合格率が44%にも上った。クック諸島南部のMangaia校のPapatua校長は、「この結果は生徒がNCEAに参加するための条件を満たしていないことを明確に示している」と述べた。シンクタンク、ニュージーランド・イニシアチブの教育研究者Johnston氏は、「識字能力と計算能力を証明することは重要だが、NCEAの合格率が大幅に下がることは望ましくない」と述べた。Johnston氏は「私が提唱したいのは、読み書きの能力と算数の能力を証明する独立した資格を設け、それをNCEAの必須条件としないことだ、ニュージーランドは、小学校でどのように読み書きと計算を教えているのか、また他の国々ではどのように教えているのかを真剣に検討すべきだ」と訴えた。一方、クック諸島のPapatua校長は、「多くのクック諸島の教師にとって、英語は第二言語であり、より多くのサポートが必要で、教師たちへのプレッシャーが気がかりだ」と訴える。Titikaveka College の Unuka校長は、成績不振の原因の一部は文化や言語の壁にあると述べた。Unuka校長によれば、読解と記述テストは紙で行われたが、数字テストはデジタル方式だったという。また、タイピングが遅い生徒もいたため、これも課題だったという。ニュージーランド教育省カリキュラムセンターのMill部長は、「2024年と2025年の2年間は移行期間であり、学校は新しいテストに慣れるための時間を与えられる」と述べた。また、移行期間中、ニウエ、トケラウ、クック諸島に住む生徒には、現地語で追加の基準値が提供されるという。(Radio New Zealand/DEC20, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/505189/literacy-and-numeracy-need-a-serious-look-to-help-students-in-cook-islands-and-niue-researcher