11月6日からクック諸島で開催される第52回太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議に先立ち、太平洋の青年環境活動家たちが、気候変動対策のための「要望書」を事務局長のプナ氏に提出した。環境保護団体350.orgは声明の中で、「”太平洋パワーアップ宣言”は、オーストラリアとニュージーランドを含むすべての太平洋諸島フォーラム政府による、”化石燃料フリーの太平洋のためのポートビラ”への支持を求めるものである。また、生物多様性、食料と水の安全保障、先住民の福利を守るための措置を講じた上で、コミュニティを中心とした再生可能エネルギーの迅速な拡大を特に要求する。」と訴えた。太平洋パワーアップ会議には、地域から60人以上の若者が参加した。自らを太平洋の気候戦士と呼ぶこのグループは、10月25日にフィジーでフォーラム事務局長のプナ氏に気候対策に関する要求を提出した。この声明の中で、「オーストラリアが4つの新規炭鉱と1つの新規ガスプロジェクトを承認し、さらに25の化石燃料プロジェクトが連邦政府による承認を待っている、その一方で太平洋は気候災害の激化に見舞われている」と述べている。青年活動家の一人であるマリナー氏は、若者たちは「PIFやCOP28を前にして、オーストラリアのような国々が気候変動に対する対策に後ろ向きであることに苛立っているのは理解できる」と述べた。350.org太平洋地域代表のSikulu氏は、この地域には「エネルギー革命」が必要だと述べた。「私たちは、すべての人、特に脆弱なコミュニティにエネルギーへのアクセスを与えるだけでなく、土地、海、太平洋コミュニティの価値を尊重する再生可能エネルギーを急速に拡大する必要がある。そして、この気候危機の最大の責任者たちは、化石燃料を段階的に廃止し、自分たちのためだけでなく、気候危機の最前線にいる国々のためにも、資金を公正な移行に振り向けることを約束しなければならない」と語った。要望書を受け取ったプナ事務局長は、太平洋の気候戦士たちは「希望の光」であり、この宣言はフォーラムのリーダーたちの気候に関する熱意を「補完する」ものであると述べた。(Radio New Zealand/OCT31, 2023)
太平洋地域
【環境・気候変動】
太平洋の青年環境活動家がフォーラムに気候変動に関する要求を提出(太平洋諸島)
2023.11.07