ニウエは、ニューヨークで開催している国連総会で、その周辺の海洋の大部分を保護するための費用をスポンサーに負担してもらうという計画を発表した。これは、ニウエが海洋領土全体にわたって巨大な海洋保護区を維持することを表明したことを受けての事だ。この資金調達の取組は1年前から開始され、NGOや民間寄付者からて支持を集めている。ニウエのタゲラギ首相は、個人や企業が148米ドル（250ニュージーランド・ドル）を支払うことで、20年間、違法漁業やプラスチック廃棄物などの脅威から1平方キロメートルの海を守ることができると語った。ニウエ・オーシャン・ワイド（NOW）トラストと呼ばれる慈善信託を設立し、1,800万米ドルの資金調達を目指す。ニウエの生態系保全活動は、地域的、世界的な環境保全にも役立っているという。例えば、 Blue Nature Alliance, Chris Larsen and Lyna Lam, Conservation Internationalなど、複数のNGOや民間の寄付者がすでに最初のOCC（※）のスポンサーになることを約束してくれているという。（※）OCC: Ocean Conservation Commitments 海洋保全の取組
OCCのスポンサーシップによって集められた資金は、NOWトラストが保有・管理し、さまざまな保全、回復力、持続可能な開発の取り組みに使われる。OCCから提供される資金により、ニウエは、管理・監視能力の構築を通じて、コミュニティーの関与の強化やモニタリング、コンプライアンス、取締りなど、海洋環境の保全において多くのことを達成できると期待されている。（Radio New Zealand/SEP22, 2023)
ニウエ
【海洋問題】
【環境・気候変動】
国連で自国の海洋に資金を提供し保護する新たな計画を発表 (ニウエ)
2023.09.28