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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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Dunedinのチョコレート工場が南太平洋の農家を支援 (太平洋諸島)  

Dunedinのチョコレート工場は、事業を拡大し、南太平洋のカカオ豆を市場に広めようとしている。

世界のカカオのわずか1%しか太平洋地域で栽培されていないが、クラフトチョコレート(*)ブランドOchoはその利点を最大限に活用している。すべての豆をバヌアツ、ソロモン諸島、パプアニューギニアの農家から直接調達し、公正な賃金を支払っている。

太平洋のカカオ産業は、自然災害や過少投資、最近ではCovid-19による取引ルートの途絶など、成功と困難の両方を数十年にわたって経験してきた。ニュージーランドとオーストラリアのチョコレートメーカーは、カカオ豆のエシカルで持続可能な注文生産のために、サモア、フィジー、パプアニューギニア、バヌアツ、ソロモン諸島を選ぶようになってきている。

Pacific Trade Invest(PTI)の報告によると、バヌアツを含む多くの太平洋諸国にとって、カカオは不可欠な輸出収入源であり続けており、農村世帯の25%がカカオ生産に携わっている。ソロモン諸島では最大の輸出農産物のひとつであり、年間約1500万米ドルを生み出している。しかし、歴史的に見ると、奴隷制度がチョコレート産業において重要な役割を果たしてきた。

NZマオリ出身のチョコレート職人であるNgāpaki氏は「チョコレートを愛する人々に、豆から板チョコレートになるまでの過程を理解し、奴隷制度や児童労働のないチョコレートを選んでほしい。」と語る。「スーパーマーケットの棚で買うことのできるチョコレートは、カカオがアフリカや南米で栽培され、ヨーロッパに送られて加工され、また送られてくる。南太平洋産のカカオ豆を使用するブランドを支援することは、"地元を支援 "し、"二酸化炭素排出量を減らす "ことを選択することになる。」と彼は言う。(太平洋のカカオ農家を支援しているブランドには、以下のようなものがある: She Universe、Solomon's Gold、Ocho、Whittakers、Raglan Bean to Bar Chocolateなど。)Radio New Zealand(SEP19, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/498288/dunedin-chocolate-factory-supports-south-pacific-farmers

*クラフトチョコレート:カカオ豆の状態で作り手が好みのものを選別して仕入れ、焙煎から成型までの工程を一貫して行うため、各メーカー独自の製法や職人の技術があり、作り手の個性がより豊かに表現されることが特徴のチョコレート