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首相不信任投票、政治的亀裂を露呈(トンガ)

トンガのフアカヴァメイリク首相に対する不信任案が否決されたことを受けて、トンガ議会における政党と政局の対立軸が変化したように見える。Eke議員によって提出されたこの動議は、首相に対して46の疑惑を提示し、汚職、不始末、開発公約の不履行などを非難した。トンガ唯一の国内航空会社であるLulutai航空と政府の関係は、頻繁に提起された問題であり、フアカヴァメイリク首相が同航空会社の取締役会会長であることの倫理性を問うものであった。その他にも、贈収賄で有罪判決を受けた元国会議員の起用が物議を醸したことや、電気料金の値上げに対する不満などが挙げられた。

9月6日、2日間にわたってさまざまな指摘が読み上げられた後、投票が行われ、14票対11票で動議は否決された。驚くべきことに、フアカヴァメイリク首相のかつての盟友の何人かは彼に反対票を投じ、他方、過去に彼に反対していた者たちは彼の統治を擁護した。元首相のTu'ivakano卿は、首相追放動議に賛成票を投じた3人の貴族代表のうちの一人で、他の二人はニウアのKalaniuvalu Fotofili貴族代表とエウアのヌNuku貴族代表であった。トンガの政治では、貴族同士が対立することは珍しい。トンガの議会は、一般有権者から選出された17人の国民代表と、33人の世襲貴族(首長)から選出された9人の貴族代表で構成されている。貴族たちが分裂したことは、非常に大きな問題であるといえる。(Radio New Zealand/SEP11, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/497772/tonga-s-no-confidence-vote-against-pm-spotlights-political-fracture