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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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インド海軍艦船が入港ー太平洋への関心を示す(パプアニューギニア)  

8月2日、インド海軍艦船2隻が、パプアニューギニアに入港し、世界の超大国である米国と中国、およびその同盟国にとって、パプアニューギニアが戦略的に極めて重要であることを示した。インド大使館の声明によれば、今回の訪問は、太平洋地域における海上協力と安全保障の強化につながるとのことだ。艦船はその後、日本や米国も参加する「日米豪印4カ国戦略対話(Quadrilateral Security Dialogue)クアッド」の一環として、オーストラリアでの海軍演習に参加する予定だ。

米国および、その同盟国は、太平洋島嶼国が中国と安保関係を構築することを牽制しようとしている。台湾問題をめぐる対立の中で、また、北京がソロモン諸島と安保条約を締結したことで、こうした懸念が高まっている。PNGは5月に米国と安全保障協定を結んだ。今回の海軍寄港は、5月にインドのモディ首相がオーストラリアの北に位置する未開発だが資源豊富な国、パプアニューギニアを訪問したのに続くものだ。モディは太平洋諸国首脳会議に参加した。フランスと インドネシア両国の首脳、そして米英の高官も相次いでPNGを訪問している。

一方、ソロモン諸島のソガヴァレ首相は、8月2日に中国が出資する人口70万人の諸島全域に161基のファーウェイ通信タワーを建設するプロジェクトに着工した。中国はPNGにとって最大の貿易相手国である。シンクタンク、ローウィー研究所のKeen太平洋諸島プログラム・ディレクターは、中国が最近安全保障に力を入れていることについて、「この地域に強い関心を持っている西側諸国の間で懸念が広がっている。太平洋島嶼国は、西側諸国からの新たな関与をに期待を持ちつつも、中国との関与は続けるだろう。」と述べた。(Radio New Zealand/AUG3, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/495056/indian-navy-ships-dock-in-papua-new-guinea-as-interest-in-pacific-sharpens