ソガバレ首相は今週中国を訪問し、懸念されている警察協力協定を含む多くの協定に調印するとともに、北京にソロモン諸島大使館を開設した。ボイス・オブ・アメリカの報道によると、協定調印を受け、アメリカとオーストラリアはソロモン諸島と中国に対し、警察協力協定の詳細を公表するよう求めている。協定には、二国間協力の枠組み、非互恵貿易の正式な取り決め、開発のための分担行動に関する第1回ハイレベル・フォーラムへの参加、人・モノ・サービスの移動を促進するための航空協定を含むバイオセキュリティ協定への署名などが含まれる。
中国とアメリカは以前から、太平洋における主導権をめぐって地政学的な権力闘争を繰り広げてきた。しかし、ソガバレ首相は、太平洋は誰のものでもないと繰り返した。「ソロモン諸島をはじめとする太平洋の島国は、どこの国のものでもない。私たちは主権国家であり、自分たちで決断を下すことができる」と述べた。一方、ソロモン諸島野党指導者ウェイル氏は中国と新たに結んだ9つの協定の透明性が欠如していることは「言語道断」だと述べた。ウェイル氏は、一部の政府閣僚がこれらの協定を知らなかったと主張し、内閣がこれらに同意したかどうか疑問視した。(Radio New Zealand/JUL13, 2023)