ナショナル ジオグラフィックの「プリスティン・シーズ(原始の海)」イニシアティブは、熱帯太平洋の辺境の地での保護活動を支援するため、「グローバル・エクスペディション(地球探検)」を開始した。科学者と映画制作者からなるプリスティン・シーズ・チームは、特別装備のE/Vアルゴ号で5年間、政府、地方自治体、地元の海洋科学者と協力しながら活動する。
2008年以来、同チームは世界各地で38回の探査を実施し、650万平方キロメートル以上の海洋にまたがる26の海洋保護区の設立を支援してきた。プリスティン・シーズ・プロジェクトの創設者である Enric Sala氏は、今回の探査は、太平洋諸島の人々が自分たちの物語を語るためのプラットフォームを提供するものだと述べた。チームは先週から船旅を開始しており、最初の1年間でキリバス、クック諸島、ニウエ、ミクロネシア連邦、パラオを訪れ、6,400kmを移動する予定だ。
プリスティン・シーズの主任科学者であるFriedlander氏は、チームが「クジラやサメから微細な生物、さらには全く見えないものまで」すべてを調査する予定だと述べた。この探査の最終目標は、2030年までに世界の海の30パーセントを保護するという目標に沿い、より多くの海を海洋保護区(MPA)にすることだという。つまり、数万種以上の種を含む海洋生物全般の生態系に利益をもたらすことだ。(Radio New Zealand/JUN02, 2023)