フランスからの独立を問う2021年の住民投票の結果の取り消しを求めるニューカレドニアの独立派FLNKSの運動に対して、太平洋諸島フォーラム（PIF）からの支援はない。FLNKSは、パンデミックが住民投票キャンペーンに与えた影響をめぐり意見が対立し、カナック族がボイコットしたため、96％以上が完全主権に反対票を投じたが、その結果を承認することを拒否している。FLNKSは、国民投票の結果は脱植民地化プロセスの正当な結果ではないとの見解に対して国際的な支援を求めている。カナックによる法的異議申し立ては、フランスの最高行政裁判所により却下された。フォーラムの見解を求められたクック諸島のブラウン議長は、「独立や他国への従属などを決定する各国の国内問題に立ち入るのは、フォーラムの役割ではない」として「フォーラムは各国の正規手続きを尊重する」と述べた。他方、事務局長のプナ氏は昨年、アイランズ・ビジネス誌に「FLNKSが国民投票に参加しないという選択をしたことは尊重されるべきことだと思う」と述べている。（Radio New Zealand/MAY16, 2023)
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【経済・社会動向】
太平洋諸島フォーラムはニューカレドニアの脱植民地化プロセスに「介入」せず（太平洋諸島）
2023.05.18