オーストラリア政府は今後4年間で14億ドル（9億4700万米ドル）を費やして太平洋地域の治安インフラと刑事司法協力を拡大するほか、オーストラリアに移住する太平洋諸島民の数を増やし、短期労働者に対する特別な支援を提供する予定だ。中国は昨年、ソロモン諸島と広範な安全保障条約を締結した。オーストラリアはこれを憂慮し、オーストラリアが太平洋における安全保障上のパートナーとして選ばれ続けるためにもっと努力する必要があるとの信念を固めたようだ。中国が発展途上国で融資や助成に多額の資金を費やしていることから、従来の開発援助だけでは限界があるとの考えから、「国家戦略」のための追加資金に焦点が当てられている。具体的なプロジェクトの詳細はまだ発表されていないが、この資金は太平洋地域の防衛施設の整備、新しい軍用品、警察官用の武器、サイバーセキュリティの強化に使われる。オーストラリア政府は今年、防衛費として500億ドルを支出する計画で、国内総生産（GDP）の2％という重要な基準を上回る防衛費となる。また、原子力潜水艦計画「AUKUS」が予算で初めて登場することになる。政府がAUKUS計画で原子力潜水艦8隻を確保するため、国防費は4年以内に毎年576億ドル（3890万米ドル）に上昇し、10年後にはGDPの2.3パーセントを超えると予想されている。（Pacific Island News Association/May10, 2023)

https://pina.com.fj/2023/05/10/australia-invests-to-counter-chinas-influence-in-the-pacific/