パプアニューギニアのエンガ州にあるPorgera金山の所有者は、早期の操業再開を望んでいる。パプアニューギニアの輸出の約10%に貢献してきたこの金山は、2020年の新型コロナウィルス感染拡大により、政府が借地権の繰り越しを拒否したため、3年近く閉鎖されている。当時、マラペ首相はこの金山を閉鎖することが「国家の最善の利益」であると述べたが、昨年カナダの多国籍企業であるバリックと、地元の地主や州・国政府を含むPNGのステークホルダーとの間で、新たな株式保有について合意に達した。これにより地元のステークホルダーが51%を、バリック社は49%を新Porgera社の株式として保有することになる。経済的利益は、パプアニューギニアの協力者が53%、鉱山を運営するバリック社が47%という割合で分け合うことになる。会長職は交代制で、初年度はパプアニューギニア側の代表が就任する。新Porgera金山は、可能な限り、Porgera、エンガ州、パプアニューギニアに拠点を置き、自社で所有する企業から、商品やサービスを調達することにしている。同様に、再開する鉱山で働く従業員の採用も、地元の人を優先する予定だという。(Radio New Zealand/APR5, 2023)
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
Porgera金山、早期の操業再開を目指す(パプアニューギニア)
2023.04.07