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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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中国に対して爆弾発言(ミクロネシア)

退任を控えた、ミクロネシアのパニュエロ大統領は、「命にかかわるような直接的な脅威」に直面していると主張し、中国の欺瞞に満ちた外交戦術に抵抗するため、ミクロネシア諸国が中国との関係を断ち、台湾を支持するよう訴えた。

パニュエロ氏は、3月7日の選挙で落選後、ミクロネシア連邦議会と幹部たちに宛てて中国がミクロネシア政府要人に賄賂を贈ったという警告文を書いた。太平洋地域政治学者は、パニュエロ氏の文書の内容は「重要」だが、タイミング的に選挙に敗北した大統領の私見として「却下」される可能性があると述べている。パニュエロ氏は文中で、中国は諜報活動を行い、政府活動に干渉し、国家安全保障を損なっていると非難し、ミクロネシアを従来の西側同盟国である米国、オーストラリア、日本から引き離すことを意図していると主張した。また、彼自身が中国の諜報員に尾行されているとも主張している。

そしてその一方で中国外交官が「便宜を図る手段として」ミクロネシア高官に「お金の入った」封筒を手渡したと非難している。中国政府が資金を提供したプロジェクトには、ミクロネシア連邦の首都パリキールのナショナル・コンベンション・センター、ポンペイ州とコスラエ州の州庁舎の建設などがある。しかし、パニュエロ氏は、「このような支援はすべて、わが国の主権を損ない、わが国の価値観を否定するものだ。」と主張する。そしてこの文書は、ミクロネシア連邦の「主権、平和、安定」のため、「私個人の安全、私の家族の安全、そしてこの仕事をサポートしてくれる頼りになるスタッフ全員の安全に対するリスク」があるにもかかわらず発表したと訴える。

しかし、ハワイ大学モアナ校のKabutaulaka准教授は、中国政府はこの文書を否定し、かつ、選挙に敗北したパニュエロ氏の誰かを非難するための行為と読み取られ、否定される可能性があると述べる。また諜報活動については、オーストラリアもニュージーランドも太平洋諸島に対して行っていた事実がある事を例に挙げた。また、アメリカも同様の事を世界中で行ってきたことも付け加えた。但し、賄賂や汚職については別の次元のものとして、中国はそうしたこともやりかねないことは認めている。そして、ミクロネシアは中国の外交戦略上非常に重要な位置づけであり、中国は関係を維持するために、できることは何でもするだろうと、Kabutaulaka准教授は述べる。中国外務省のMao道官は、金曜日にパニュエロ氏の文書による非難に反論し「台湾は中国の領土の不可侵の一部である」とロイター通信に語った。RNZは台湾の外務省にコメントを求めたが、まだ回答は得られていない。(Radio New Zealand/MAR13, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/485893/we-are-witnessing-political-warfare-micronesia-leader-drops-china-bombshell