太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳たちは、この地域組織強化のための改革に取り組むことを再確認し、今や「和解した家族」となっている。キリバスのマーマウ大統領は、スバ協定に署名し、2年間の混乱に終止符を打ち、太平洋の連帯のための新しい章をスタートさせた。マーマウ大統領は「私たちは、太平洋の家族として、団結し、共に困難に取り組む義務がある」と述べた。交渉の余地がないとされた改革には、特定の地域の役割にミクロネシア人の候補者を推薦すること、北太平洋に2つの準地域事務所を設置することなどが含まれている。結果的に、ナウルの前大統領ワンガ氏が2024年からの次期PIF事務局長に就任することになった。PIFプナ事務局長は、「亀裂はもはや過去の出来事だ。私たちは皆、一丸となって前進することを決意し、今日、それを確固たるものにした...私たちは後ろを振り返ることは決してない。」と述べた。日本による100万トンを超える原子力発電所廃液の太平洋への放出計画など、他の様々な問題についても首脳間で討議が行われた。第5回フォーラム特別首脳会合の最終コミュニケには、「フォーラム首脳は、計画されている放出に関する政治的決定を導くための科学とデータの重要性をあらためて確認した」と記されている。フォーラム議長であるフィジーのランブカ首相は、退任するにあたり最後の声明で、「バトンを渡すにあたり、我々共通の目標を達成するためにドゥルア(カヌー)をこぎ出すが、うまくまとまっていくことができると確信している」と述べた。議長職は、今年末に第52回PIF首脳会議を開催するクック諸島に引き継がれた。クック諸島のブラウン首相は、この地域の「結束」を守ることを約束した。ブラウン首相は、スバ合意における主な課題は、地域内の事務所の配置を変えることで克服されたが、「資金調達と融資」は今後留意が必要な問題であると述べた。(Radio New Zealand/FEB27, 2023)
太平洋地域
【経済・社会動向】
亀裂は単なる過去の出来事-フォーラム改革を誓う太平洋諸島フォーラム指導者たち(太平洋諸島)
2023.03.07