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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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米国は依然として中国よりはるかに大きな影響力を持っているとの研究結果(太平洋諸島)

オーストラリアの政策シンクタンクLowy研究所は、中国がこの地域で影響力を増しているとしばしば誇張されているとの研究結果を明らかにした。研究所のインド太平洋地域における影響力に関する最新報告書によれば、インド太平洋地域で最も影響力があるのは、やはり米国であるとのことだ。中国は全体で2位で、8つの項目別指標のうち2項目で米国を上回ったのみであった。最近、太平洋における北京の影響力について、特に昨年中国とソロモン諸島が安全保障条約に調印した後、多くの議論がなされてきた。先月、アメリカはホニアラの大使館を再開した。安全保障条約だけでなく、中国政府は、年末に開催される今年の太平洋競技大会のためのインフラ整備にも資金を提供している。研究所が 2018年に初めて公表したこの指標は、軍事力、経済力、外交・文化的影響力など8つのテーマ別 133指標を通じて、アジアのパワーバランスを評価するもの。2023年、総合的なパワーの上位10カ国は、順に、米国、中国、日本、インド、ロシア、オーストラリア、韓国、シンガポール、インドネシア、タイとなる。最新の主要な調査結果は以下のとおりだ。

- 世界の多くの国がCovid-19の蔓延を防ぐために厳しい措置を解除または緩和したのに対し、中国は世界と地域のつながりを大幅に制限した厳しいCovidゼロ政策からようやく立ち直ろうとしている。

- 米国が指数の上位を維持しているのは、主に中国の挫折が理由となっている。

- この地域の国々は依然としてCovid-19の大流行の影響に苦しみ、そのほとんどが経済的な回復力を失っている。主要貿易相手国(多くの場合、中国)への依存度が高まっている。

- オーストラリアは、パンデミックの影響を全体として最も受けなかった中堅国である。地域の先進国の中では唯一、2年近くにわたる厳しい国境閉鎖の間に地域の影響力が低下したにもかかわらず、この国の総合力は現在、パンデミック前の水準にほぼ戻っている。(Radio New Zealand/FEB07, 2023)

https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/483790/institute-finds-us-still-far-more-influential-than-china-in-the-region