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キリバス大統領が3人の裁判官を停職処分に(キリバス)

キリバス政府は、高等法院判事でオーストラリア人の Lambourne氏の国外退去を阻止した3人の上級裁判官を停職処分にした。ABCの報道によると、これによりキリバスは事実上、高位裁判所が機能しなくなった。キリバス控訴裁判所は、 Lambourne裁判官の国外退去命令を破棄し、同裁判官を復職させるよう政府に命じた。彼らは、政府の行為は違憲であると述べた。Paul Heath, Peter Blanchard,Rodney Hansenの各判事は、いずれもニュージーランドの引退した上級判事である。また、Lambourne氏が安全保障上のリスクであるというキリバス政府側の主張も「奇想天外」として退け、滞在を許可する新しいビザの発給を指示した。ABC放送によると、マアマウ大統領は猛反発し、「独裁的な命令を出して憲法、法律、慣習を尊重しようとしない少数の裁判官による法の支配への攻撃が続いていることに重大な懸念を抱いている」と述べたという。「キリバス政府は、司法の独立性を支える司法の誠実さが不可欠であり、法の支配が、善良で誠実な国民から主権を奪う独裁的な司法の横暴の手段とならないようにする」とも述べた。政府は以前、Lambourne氏を飛行機で強制的に国外に連れ出そうとしたことがある。この時の紛争は、在職期間に関する長年の見解の不一致に端を発しているが、今回の件も含めてキリバスにおける法の支配と司法の独立に関してより大きな懸念をかき立ている。(Radio New Zeland/SEP07, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/474297/kiribati-president-suspends-three-judges-following-ruling