米国は、気候変動の影響により平年以下の降雨量となっているキリバス全土の干ばつに対応するため、50万米ドルの人道支援を提供する。今年のこれまでのところ、一部の地域では降雨量が2.3インチ未満となっており、その結果である干ばつは、雨水利用に大きく依存しているギルバート諸島の94,000人を含む、キリバスの全123,000人に影響を及ぼしている。Owen米公使は、米国国際開発庁(USAID)を通じて、米国がキリバスとともに歩むと述べた。この資金援助には、塩分濃度を含む地下水を政府が監視する活動を強化し、影響を受けた住民のために重要な飲料水の確保をするための活動資金が含まれている。太平洋地域と米政府は、地域全体のパートナーと連携して、この干ばつによる人道的影響を注意深く監視していく。USAIDは、キリバスを含む太平洋地域全体で、災害への備えと対応能力を支援するため、早期復旧、リスク軽減、回復力のための取り組みを長年にわたって支援してきたと述べた。キリバスでは、キリバス赤十字社を通じて若者やボランティアを災害対策に動員する取り組みや、国際赤十字・赤新月社連盟を通じた同グループの能力向上が含まれると述べた。USAIDは、災害に耐えられるように地域社会を整備するために、年間を通じてパートナーとの協力を続けていくとしている。
(Radio New Zealand/JUL01, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/470143/usaid-funding-will-help-kiribati-deal-with-drought
キリバス
【環境・気候変動】
米国国際開発庁(USAID)、キリバス共和国の干ばつ対策に資金援助
2022.07.01