フィジーのバイニマラマ首相はスバで2日間にわたって開催された首脳会議を受けて、太平洋諸島地域の連帯を呼び掛けた。太平洋諸島フォーラムに不満を抱いていた複数の指導者は、フィジーや他の加盟国が提案した改革を受けて団結した。バイニマラマ首相は、今こそ互いの違いを埋め、オセアニアの人々の利益のために協力する時だとし、「私たちは家族だ。なぜなら家族のように互いの課題を知り、苦難を分かち合うことができるからだ。この地域が利害の対立にさらされている今、太平洋諸国としての我々の絆がこれほど重要な意味を持つことはないだろう。」と述べた。バイニマラマ首相は会議後に声明を発表し、「太平洋におけるタラノアの価値と重要性を再確認し、太平洋の家族の再統一に向けた重要な第一歩となった」と述べた。ミクロネシア諸国は、現在のPIF事務局長が退任しなければ、フォーラムをボイコットするとしていたが、フィジーがトップの仕事を地域ごとに交代することを提案し、この合意が文書化され、もはや口先だけのものでなくなることで解決された。また、サモアのフィアメ首相は、この騒動が起こったとき在任中ではなかったが、この問題に関して首脳が共通認識を見出したことに関して「良好な関係は、私たちが共に多くのWin-Winの機会を追求することを可能にします。問題が発生した場合、私たちは同じ建設的な精神とパシフィック・ウェイで対処するでしょう。」と述べた。改革提案は、まだ全加盟国による署名がなされていないが、今年7月までには署名される予定だ。
*タラノア(Talanoa)とは、大洋州地域の言葉で、「対話・会話」を意味し、会議よりもリラックスした雰囲気で相互の理解を行うというニュアンスをもった言葉 (Pacific Islands News Association/JUN09, 2022)
https://pina.com.fj/2022/06/09/forum-chair-calls-for-regional-solidarity/
太平洋地域
【経済・社会動向】
太平洋諸島フォーラム議長、地域の連帯を呼びかけ(太平洋諸島)
2022.06.10