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PACIFIC ISLANDS NEWS [ 太平洋諸島ニュース ]

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新たに発見されたサンゴ礁は地元の人にとっては新しいというわけではない(仏領ポリネシア)

ローゼンフェルド氏がユネスコのために撮影した一連の写真で、仏領ポリネシアの手つかずの状態のサンゴ礁が世界に知られるところとなった。その後、この写真は世界中のニュースで紹介され、「新発見」というタイトルが付けられたが、実際にはそうではなかった。仏領ポリネシアの科学研究センター(CNRS)で研究を担当している科学者のエドウィンス氏は、ここが特別なのは、その大きさとサンゴ礁の年齢に比してよい状態であるという事だと述べている。
フランスのメディア「La 1ère」のインタビューを受けた地元の漁師ラマルティエンヌ氏は、「釣りをする人が多くなり、その場所が注目を浴びると、その場所に規制がかかり始め、私たちプロの漁師はここではもう漁ができなくなってしまう。」と心配している。この場所は、半島を取り囲むようにサンゴ礁が続いており、サンゴ礁は長さ3キロ、幅30~65メートル、深さ35~70メートルの範囲に広がっている。直径2メートルほどの巨大なサンゴもあるという。エドウィンス氏をはじめとするCNRS-Criobeの科学者たちは、地球全体の気温が上昇したときに、この場所がどのような影響を受けるかをモニターする予定だ。ただ、このサンゴ礁は保護されているわけではなく、また、その保護について科学者が発言できるわけではなく、当局の判断に委ねられていると言うが、その保護についての議論がすでに始まっている。
(Radio New Zealand/ FEB01, 2022)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/460665/newly-discovered-reef-in-tahiti-is-not-so-new-for-locals