クック諸島政府は、パンデミックに見舞われた経済を活性化するために、アジア開発銀行(ADB)から8,000万ドルの融資を受ける契約を結んだ。ブラウン首相によると、クック諸島の当面の資金需要に対応するため、最初に4,000万ドルの融資が実施される。残りの4,000万ドルは、今後3年以内に必要となった場合に引き出し可能な予防的資金とする。ブラウン首相は、過去1年半の間にCovid-19が世界経済に与えた影響により、長期的な成長の見通しについて多くの不安が生じているとし、
「このような状況下では、相互の信頼関係とパートナーシップの強化がますます重要になっている。ADBの継続的な支援は、現在の景気後退を克服し、クック諸島の経済を力強い回復に導くために、歓迎すべきことであり、大変ありがたいことだ。」と述べた。ブラウン首相は、昨年の経済環境を「複雑で不確実」と表現し、世界の多くの国がCovid-19の影響を不均等に受け、回復の兆しは国際的に脆弱なままであると述べた。また、ブラウン首相は「この不確実性は、クック諸島の発展にも影響を及ぼすことが予想される。政府は、このような大規模なショックからの回復は長期化すると考えており、経済活動が以前のレベルに達するには少なくとも5年を要し、以前の成長軌道に達するにはさらに時間がかかると考えている」との見解を示している。(Radio New Zealand/DEC17,2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/458070/cook-islands-economy-to-get-80m-boost
クック諸島
【経済・社会動向】
8,000万ドルの経済支援を受ける(クック諸島)
2021.12.28