マーシャル諸島とミクロネシア連邦の低地にある島々では、3日連続で海洋性の洪水が発生し、被害は軽微であったものの、大規模な復旧作業が必要となった。マジュロのアマタ・カブア国際空港付近の道路は、月曜日の午後には片側1車線となり、重機が長い道路を縦横無尽に動き回り、押し寄せる海水から道路を塞いでいた岩や瓦礫を撤去した。波が押し寄せたため、道路上には水深0.5メートルの洪水が発生したが、その後は引いていった。
土曜日から月曜日の夜にかけて発生したこの洪水は、マーシャル諸島近海で発生した嵐による海面上昇、高潮、強風の影響を受けたものだ。ニュージーランドを拠点とする気候研究者Ford博士は、「海面上昇が、ここ数日のマーシャル諸島およびミクロネシア連邦での洪水の大きな要因である」と述べている。また現在の海面は著しく高くなっているという。
一方、ミクロネシア連邦では、地元住民から広範囲にわたる洪水の報告を受けている。ミクロネシア連邦大統領府は、月曜日に発表した声明の中で、「ミクロネシア連邦政府は、現在進行中の高潮の結果、国内の島々で広範囲にわたる塩水の浸水が発生していることを認識している」と述べている。ミクロネシア連邦大統領府は、「現在進行中の洪水の影響を受けている市民は、写真と文書の両方で、この出来事を広く記録するように」とアドバイスしている。被害や影響を記録することで、国や州政府の評価に役立ち、必要な支援を迅速に行うことができると述べている。
(Radio New Zealand/ DEC07, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/457391/ocean-flooding-hits-marshalls-micronesia-over-consecutive-days
マーシャル諸島
ミクロネシア連邦
【海洋問題】
【環境・気候変動】
マーシャル諸島とミクロネシアで3日連続の洪水
2021.12.10