(パラオの代表団と一緒にCOP26に参加しているマツタロー気候変動調整官談)2週間の会期中に25,000人以上の人々が訪れるCOP26において、国際社会は温室効果ガスの排出を削減する行動を確実に取る以外に選択肢はない。温室効果ガスの排出量を削減することがすべての基盤である。そこで3つのことを進言したい。私たちの立場からすれば、より適切な対応をするためだけに、さらに多くの支援を必要とするような道を歩みたくはない。核心部分に取り組む必要があり、まずは変動の緩和から始めなければならない。1.5度の壁を越えないように目標を高く置くことだ。これが1つ目のポイントだ。2つ目のポイントは、資金面でのサポートのバランスをとること。そして3つ目のポイントは、海洋性気候の諸国間で何らかの作業プログラムを開始すること。これは新しいテーマ・分野なので、このUNFCCC(国連気候変動枠組条約)のシステムの中で、どこまで発展・成長できるかを見極めたい。例えば、意見や経験を交換するためのWordPressプログラムから始めることができる。気候変動緩和策として、例えば海洋を利用した再生可能エネルギーを検討することもできる。温室効果ガスの主な排出源でもある国際海運業界にも対策が必要で、この問題に立ち向かうための規制を導入することを提案している。1.5℃に到達しないために、2050年までにネット・ゼロを達成するー私たちには、それを実現する以外の選択肢はない。
(Radio New Zealand/NOV1, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/454653/cop-26-no-choice-but-to-make-it-work-palau-climate-official
太平洋地域
【環境・気候変動】
COP26:成功させる以外の選択肢はない-パラオ気候変動担当者
2021.11.08