クック諸島の観光産業が感染拡大の影響で再び休止状態に戻ったことを受けて、クック諸島政府は賃金補助と助成金の再開を発表した。これはニュージーランド政府が感染者発生により5月からクック諸島との間で実施してきたトラベルバブルを直ちに中断をしたことを受けての発表だ。ブラウン首相は、ニュージーランドとの国境閉鎖がさらに長引く場合には、政府は10月に単発でのビジネス補助金を予定していると述べた。「現状の経済を”回復期“と位置付けていたので短期的でしかも集中的な支援が必要である。ニュージーランドが感染拡大を封じ込められない場合にはまた別の支援策も考慮しなければならないだろいう。しかし、2020年の感染拡大期に比べればビジネスは安定している。」と述べ、政府が直面している課題は、経済の回復と人々との健康のバランスをいかに取っていくかという事だとしている。このバランスについてはニュージーランド政府とも協力し、クック諸島を世界でも数少ない感染ゼロの国のままにする必要がある。
ブラウン首相は、「いくつかの民間企業とも協力しながら経済回復計画を実施し、今年度と次年度は政府は経済回復に力を入れることとしている。今回のこの停滞（トラベルバブルの中断）は、過去数か月の反省の良い機会となり、かつ、今のこの時期からも学びがある。そして国境が開かれた時の私たちの動きと立場をよりよくする機会になる」と述べた。
　（Radio New Zealand/AUG30, 2020）
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/450333/cook-islands-reinstates-wage-subsidies-and-grants