サモアで初の女性首相となる、マタファ氏の新政府が始動できる模様だ。サモア首相の選挙から3ヵ月以上にも及ぶ政治的な混乱があった後、最高裁は16日、政府の有効性を支持する判決を下した。裁判所は、FAST 政権の臨時の宣誓式が、サモアの憲法に準拠している可能性があり合法であることを認めた。マタファ氏によると、 3 ヵ月間の政治的な行き詰まりは、政府に多大な時間を要したが、新しい政権の優先事項として国家予算に取り組んでおり、舞台裏ではそのために懸命な作業を続けていたという。また、新首相は、行き詰まりの時間は憲法の見直しの機会であったとも述べた。「我々は法の支配の基盤を復活させなければならない。政府にとって、それは非常に重要なことだ。そして、今回の長いプロセスで、どこがうまくいかないかを示してくれた。そして有難いことに裁判所はそれらを訂正してくれた。」とも述べた。
マタファ首相は、前首相のトゥイラエパ氏から正式な承認を受けていないとしたが、昨夜のテレビインタビューで、トゥイラエパ氏は新しい FAST 政府との協力を楽しみにしていると語った。16 日の判決後、FAST党がトゥイラエパ氏にマタファ氏らが、政権を今日中に明け渡すことを期待しているというメッセージを送ったという。マタファ氏は「正式な承認ということは、慣例としてはない。しかし退任する首相を含めて、大臣たちがオフィスから出ていくのは通常だ。」と述べた。
一方、新政権のメンバーは政府の仕事に備えるための作業を着実に進めている。「我々の多くのメンバーは新しいが、それが民主主義の性質と言える。人々は新たな代表に必要に応じて投票し、メンバーの入れ替えで政府が変わっていく。」
マタファ氏によると、同チームは今朝、政府部門の最高責任者 とも会談していたという。
以前は主要省庁にアプローチしても、あまり反応がなかったが、今では、政府の有効性という問題が解決されたので、新たな政府のために彼らが何をすべきかについて敬意をもって話し合いに臨んでくれているという。退任するトゥイラエパ首相は、別れのスピーチで、新政権の健闘への期待を示した。 20年以上にわたり政権についていたトゥイラエパ氏は今日の午後、国民に対してに演説し、その中で マタファ氏およびFAST党が輝かしい政権となるように、HRPP 党が新しい政府を支え、協力して働くことを望むと述べた。(Radio New Zealand/JUL26, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/447719/samoa-s-new-govt-expects-to-take-up-office-tomorrow
サモア
【経済・社会動向】
新政府が始動(サモア)
2021.07.30