現在取り組まれている大規模な持続可能な海上輸送プログラムの一環として、マーシャル諸島のマジュロで太陽光による船外エンジンの試運転が今週実施された。このプログラムによって、海運において船舶が持続可能なエネルギー技術を使用できることとなる。Majelという団体のディレクターであるAelon氏は「マーシャル諸島で使用される様々な種類の船にシステムを開発している」と述べた。現在は人や物を運ぶためのカヌー専用に取り付ける双胴船の太陽光エンジンを試運転しているという。このプロジェクトはドイツ国際協力事業団(GIZ)、マーシャル諸島国家エネルギー局などからの出資を受けている。過去数年間にわたり、カヌーは離島の輸送手段の1つとして機能してきた。去年、カヌープログラムは主に3タイプの船舶で計画され、現在は、離島の人々が低炭素排出素材での船舶建設についても学んでいる。目標は、低炭素での海上輸送だという。
ラグーンでの試験では太陽光を動力源として発電される機器を用いての試運転が始まっている。バッテリーを保てるようにスピードの試験を実施しており、後日、セールとエンジン両方を用いたテストもするという。そして、現在の技術を他の船舶にも当てはていく予定だ。ドイツからは電気技術者が支援に訪れており、専門家のアドバイスをしている。今後マーシャル諸島が低炭素社会に移行していくために専門家の知識が必要だ。(Radio New Zealand/JUL16, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/447024/marshalls-trials-solar-powered-outboard-engines
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太陽光により稼働する船外エンジンの試運転(マーシャル諸島)
2021.07.27