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高地における部族間抗争、エスカレートの恐れ(パプアニューギニア)

パプアニューギニア警察は、東部高地で、19人が部族間抗争で殺害された事を受け、「全面戦争」を警告している。
ガーディアン紙は、先日木曜日と金曜日に行われたカイナントゥ地区での抗争では手榴弾と強力な武器が使用されたと報道した。アガラビ族とタポ族の戦いは、土地所有権の争いから生じた。19 人の死者だけでなく、多くが行方不明となっており、多数の家などが破壊された。この戦いは安息日のために土曜日と日曜日には中断されたが地元警察のマイケル・ウェルリー司令官は、今週また戦闘が「全面戦争」として再開される兆候があると述べた。警察の強化がなければ、より多くの命が失われることが予想されるため、北部機動隊から15名が、平和と安定の回復のために派遣されたという。また、ラエからの機動隊も配置され、月曜日までに現地到着の予定となっていた。一方、東高知地方のジャーナリスト、ベンジャミン・タビー氏は、警察が戦線の部族と交渉するために 2 つのグループに分かれていたと、 RNZ パシフィック紙に語り、「彼らは各部族の指導者に会いに来た。交渉はまだ進行中だ。今、彼らは状況を落ち着かせるために最善を尽くしている。しかし、隣接する 2 つの種族間の緊張は今でも非常に高い」と述べた。また、タビー氏によると、部族間の土地争奪紛争は、先祖の紛争だったが、報復の応酬になってしまったという。「この種の考え方つまり報復は、最近の若者を中心に、すでに人々に根付いている」と述べ、土地紛争に対処するために法廷を使用せず、自分たちで対処する傾向が彼らにはあると付け加えた。(Radio New Zealand/APR13, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/440304/deadly-tribal-fight-in-png-highlands-threatens-to-escalate