太平洋諸島でもっと遠隔地にある離島が、水不足に対処するためにオーストラリアとニュージーランドに支援を求めている。キリバスのBanaba島は、広さがわずか6平方キロメートルで最も近い隣国ナウルから285キロメートル離れたところに位置している。この島はリン酸塩の採掘のために大きく削られてしまい、住人の多くは1940年代にフィジーのRabi島に移住している。しかし、まだ数百人は暮らしており、Facebookにおいて水、衛生の緊急支援の要性を訴えている。この島には２基の海水淡水化プラントがあるが、両方とも動いておらず、修理のための部品をキリバス政府が取り寄せているところだ。2基目の海水淡水化装置が壊れてから3か月たち、相当量の雨が降らなくなって約１年が過ぎようとしている。人々は海水を飲み、子どもたちの下痢や皮膚病が頻発しているという。ニュージーランドとオーストラリアはリン酸塩採掘により利益を得た国であり支援するリソース（資金）と能力があるとして、この危機に支援の手を差し伸べてくれるよう求めている。キリバス政府からも支援はあるがそれだけでは十分ではない。オーストラリア、ニュージーランドそして世界の国々に支援を求めている。（Radio New Zealand/ MAR10, 2021）
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/438074/remote-kiribati-island-calls-for-help-with-water-crisis