約12000回分のアストラゼネカ社製のワクチンが国連児童基金(ユニセフ)により、世界保健機構(WHO)のCOVAXの取り組みとして届けられた。6,000名のエッセンシャルワーカーがまず最初のワクチン接種を受けるという。3月7日にはナンディ空港でバイニマラマ首相や政府の代表、ユニセフ、WHO, EU, ニュージーランド、オーストラリアの代表出席者がワクチン到着を記念して集合した。WHOは最近、アストラゼネカ社のワクチンは価格的に入手しやすいワクチンであるとして開発途上国がワクチン接種に使用したり、緊急使用したりするのに推奨した。ユニセフは今回のフィジーへのワクチンの提供は太平洋地域でのCOVAXの取り組みの重要な出発点となったとしている。GAVIの支援とWHOの協力で実現したワクチン提供はまだ始まったばかりだ。目的は、フィジーの最も弱い立場にいる人々―医療従事者を含むーを支援すること。バイニマラマ首相は、『アストラゼネカ社のワクチンは他のワクチンと同様に一人当たり2回の接種が必要とされている。つまり、フィジー側は接種を受けた人、2回目の接種を受ける人の記録を注意深く記録をつけなければならない。国を挙げてこれに対応できるようオンラインの登録ポータルを立ち上げた。これは国の努力にかかっている。フィジーは検疫以外の場所では320日間COVID-19の感染者を出していないからだ。』と述べた。フィジーでは63名の感染者が発生し、2名が死亡、54名は回復、そして7名が現在も検疫中という。(Radio New Zealand/MAR08, 2021)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/437844/fiji-first-pacific-country-to-benefit-from-covax-covid-19-vaccines
フィジー
【経済・社会動向】
太平洋諸島で最初にCOVAXによるワクチン接種の支援を受ける(フィジー)
2021.03.12