長時間にわたる話し合いを経てヘンリー・プナ前クック諸島首相が太平洋諸島フォーラムの新たな事務局長となった。
ミクロネシア諸島からの立候補者である駐米マーシャル諸島大使のZackious氏に対して、9対8の投票で勝利し選出された。
これまでの6年間はパプアニューギニアのメグテイラー氏が事務局長を務めてきた。去年から、彼女との交代に関して地域的に意見が分かれる事態となっていた。地域ごとに事務局長の座を交代で務めるという誓約があったことを理由にミクロネシアの国々はもしも彼らの候補者が選出されなければフォーラムを脱退すると迫っていた。しかし、ポリネシア、メラネシアの国々は彼らが推す候補者を支持していた。すでにこの決定に対してはミクロネシアがら不満の声が上がっている。パラオのウィップス大統領は、オーストラリアやニュージーランドの支持を取り付けて南太平洋の国々が決定権を独占していると述べ、「ミクロネシアがPIFの一部であるのに、その部分的な事が考慮されていない」と嘆いた。トンガの経済学者Siamomua氏、フィジーの前外相Kubuabola氏、ソロモン諸島出身で前太平洋共同体の局長だったRogers氏らも立候補していた。話し合いでは合意に達することができず、投票という形となり最終投票は日付を超えて実施された。一方、メグテイラー氏のこの6年間のたぐいまれなる指導力をフォーラムのリーダーらが称賛した。また、リーダーらの特別会議ではワクチンの分配に関してなどCOVID-19関連についてその感染拡大防止とCOVID-19太平洋人道パスウェイプログラム(PHP-C/Pacific Humanitarian Pathway on COVID-19)の運営に関して話し合いがなされた。(Radio New Zealand/FEB04, 20201)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/435765/former-cook-islands-pm-is-the-new-secretary-general-of-the-pif
太平洋地域
【経済・社会動向】
前クック諸島首相が太平洋諸島フォーラム事務局長に(太平洋諸島)
2021.02.08