バヌアツ政府が、Covid-19感染拡大から逃れたい人々のためにパスポートを販売するという報道がヨーロッパでなされたが、その報道をバヌアツのパスポート移民関連部門の部長が否定した。
Jeffery Markson部長は、フランスのテレビ局が、バヌアツ政府がパスポートを130,000ユーロで販売すると報道したことについて触れ、その報道は誤りで、Covid-19から逃げてバヌアツに来るためにパスポートを購入することはできないと主張した。「バヌアツには今のところ感染者は出ておらず、もしも海外から入国となれば厳しい入国審査を課すことになり、バヌアツに来るためにパスポートを購入できるなどという事はありない」と述べた。しかし一方で、Markson氏は、財源確保のために国会で承認されたプログラムについて、「我々は、現在収入源として、市民権を得ることができるプログラムを展開中で、市民権を得ることでのメリットの1つがパスポートを持てることだ」と言及した。但し、市民権を得るプロセスと、パスポートを得るプロセスは全く別のものだという。今後も、バヌアツでの感染ゼロを維持するために、到着航空便の制限や国境における監視なども継続していくと確約した。5月には、ラフマン首相がこの政府財源の3分の1を占めるプログラムについて再検討を指示している。(Radio New Zealand/AUG12, 2020)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/423345/vanuatu-govt-says-it-sells-citizenship-not-passports
バヌアツ
【経済・社会動向】
市民権は売るが、パスポートは売らない(バヌアツ)
2020.08.13