2020年上半期のパプアニューギニア―日本間の貿易関係が大きな打撃を受けている。駐パプアニューギニア日本大使館員によれば、この影響はWHOがCovid-19のパンデミックに関する緊急事態宣言を発する前から起きていたという。日本からパプアニューギニアへの輸出は26%(71億円)の増加となったにも関わらず、5月にはそれが減少に転じたという。2020年3月まで日本からの輸出は増加傾向にあったが、4月にその傾向に陰りが見え始め、5月には前年比29%減を記録したと日本大使館関係者は述べた。日本からの主要な輸出品目は自動車(65%)、タイヤとゴム(14%)で、数値を見ると、日本からの輸入量の減少がみられる。一方日本のパプアニューギニアからの輸入額を見ても、日本円955億円で前年比26%減となっている。この減少傾向も、Covid-19の影響以前から始まっていた。パプアニューギニアからの輸入の76%を占める原油の需要減少およびLNGの価格低下が、2020年初頭から顕著なマイナスの影響を与えていた。日本の輸出額は2020年の1月から5月においてはパプアニューギニアからの輸入額を上回っていたが、その輸入額はこの間で357億円減少した。日本大使館関係者は、近年パプアニューギニアからのLNGの輸入量は全体のLNG輸入量の5%台に常時とどまっていると述べた。しかしながら、その輸入量は2018年に比較して2019年では7%減少しており、おそらく2020年上期はこの減少傾向が継続し、Covid-19の影響で需要が減少しこの傾向が継続する見込みだ。
(PNG Business News/JUL8, 2020)https://www.pngbusinessnews.com/post/japan-trade-relations-with-png-impacted
パプアニューギニア
【経済・社会動向】
【鉱物資源開発動向】
日本との貿易関係に打撃(パプアニューギニア)
2020.07.20